「遊んで学べ」をテーマに、学習ゲームなどの制作をしています。

コンセプト

「学習ゲーム」と聞くと、「小難しいテーマのゲームを、パッとしない地味な道具を使ってだらだらとやらされる」といったイメージを持つ人もいるかもしれません。この「追跡!新宿24時!!」は、そういった学習ゲームの持つ一種の「ダサさ」を脱し、よりポップなビジュアルと学習という言葉からは程遠い世界観で、プレイヤーのより強い関心を引き、さらに学習を効果的なものとするために重要な「楽しい経験」を得られるゲームを目指しデザインされました。

このゲームの持つ主な目的としては、ロールプレイをしながらの「他己紹介(*1)」があげられます。「他己紹介」という手段によって、自分が日々他人にどのような印象を持たれているかを知ると共に、紹介する人は相手の人のことをじっくりと考えるようになります。そして、このゲームのもう一つのポイントは「ロールプレイ」にあります。これは、ゲームの中で一人のキャラクターに「なりきる」ことで、日常の自分のキャラクターから脱することを強制されることによって、意外な面(日々表に出していない面)をグループのメンバーに見せることになり、自分という人間をより深く理解してもらうことの助けとなるはずです。

以上の二つの要素によって、グループにおける一層のコミュニケーションの深化が促され得ると考えられます。よって、このゲームは初めて出会った人同士のアイスブレイキング(*2)として使うこともできますが、すでに知り合った仲間同士でこのゲームをやることで、既知のメンバーの新たな面を垣間見ることもできる仕組みとなっています。

「追跡!新宿24時!!」は、2003年11月29日お茶の水大学にて行われたJASAG2003大会にて正式に発表されました。論文内容は、別項をご覧ください

(*1「他己紹介」とは、初対面の人同士が一対一で自己紹介をした後、それぞれ相手のことを第三者に対して説明する、一種のアイスブレイキングと言える。)
(*2「アイスブレイキング」とは、初対面のメンバーで構成されたグループでなんらかのグループワークを行う場合に、緊張をほぐしコミュニケーションを活発化させるために行う準備運動のようなものである。)

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